アニメアイコンはなぜ“貧乳”と“ぽっちゃり”が好きなのか

ブスを見る時代

ネットの普及や端末のカメラ機能の進化、承認欲求の増大による影響から、
SNS上で「他人様」を見る機会が増えました。

昔は、テレビや雑誌など、メディアの数が限られていました。
つまり「美人」か「何かに秀でた才能の持ち主」しかメディア露出ができませんでした。
しかし時代は進み、各個人がメディアを持てるようになりました。

それは同時に
「ブスも目に入ってくる時代」
「デブの体もスマホの画面に表示されてしまう時代」
になったということです。
ブスとのエンカウント率は格段に上がってしまったのです。

コンプレックス受け入れ力

「ブスを見る時代」は、ブス以外の「本来、負になる部分」も自然と目に入るようになります。
ぽっちゃり(デブ)、近視や乱視によるメガネ、貧乳、マイナス思考、不器用などなど…
承認欲求の増大も相まって、現実の社会と比べ、より鮮明に「本来、負になる部分」を見ることになるのです。

すると、その「本来、負になる部分」を利用して自分の評価を高めようとするオスが現れます。
つまり「そのコンプレックスを受け入れる俺」という寛大さをアピールに使うのです。
(多くの場合はアピールにならず、オスの勘違いで終わるのですが…)

本来ならば「高収入」や「イケメン」や「高身長」、芸術やスポーツの「才能」など…
他人と比べて秀でた部分をアピールに使い、女性に選んでもらう必要があります。
オスは労力をかけ、自分を他人より優位なポジションに押し上げることで、女性から「モテる」のです。

しかし当然、「他人より優れた部分の無いオス」も存在します。
遺伝子レベルで負けている、努力もできない、頭も悪いし、顔も悪い…
そんなヒト以外の動物ならば淘汰されていたであろうオス。
繁殖のチャンスも与えられなかったオス。
そのオスの唯一のアピールに使われる武器が「コンプレックス受け入れ力」なのです。

「そのままでいてほしい」を連呼する奴、だいたいアニメアイコン説

ポイントは「女性が本当にコンプレックスだと思っているかどうかは重要ではない」という点。
(モテない)男性側から見て「本人はコンプレックスに感じている」と結論付けることができれば、
男性は『“心の広い自分”をアピールするために役立つ』と判断します。
逆に、本人がコンプレックスだと感じていないという態度ならば、批判の対象にさえなり得ます。

貧乳が自分の写真なり動画なりを公開している時の
「私、胸が小さいからスタイル良く見られる」は批判の対象に。
「胸が小さいから大きくなりたいよぉーアセアセ」は寛大な男をアピールするチャンスと判断。

デブが自分の写真なり動画なりを公開している時の
「私ぽっちゃりだけど、男の人ってこのぐらいが好きなんでしょ?」は批判の対象に。
「頑張って痩せなきゃ‼」は男としての器の大きさをアピールするチャンスと判断。

「そのぐらいがちょうどいい」「そのままでいてほしい」という非モテ男の反応。
これは、かなり確率の低い「繁殖の機会」をうかがっているのです。
非モテ男は「きっと成功しない繁殖」のためにコンプレックスを好むという戦略を取り続けるのです。

そんなヒマがあるのなら、お金を稼ぐ方法でも考えていた方が合理的な気もしますが…

とりあえず、推しが最近太ったと気にしているので、
「そのままでも最高に可愛い」
と慰めるコメントを書き込みに行ってきます。

禾歳タタ

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